福岡県の中でも福岡市は消費で賑わってるイメージなんですが、
北九州市は工業・産業。
すぐ思い浮かぶのは製鉄所です。
何といっても八幡がありますからね(^^)
昭和の高度成長はもちろん、明治以来の日本の近代化を支えた漢(おとこ)の町って印象です。
と言っても詳しくないので、写ってるのが何の工場なのかすらよくわかってないんですが、、
ただ、蒸気と配管さえあれば十分、わけもなく力強い気分になってしまいます(単純・笑)
いちおう、八幡製鉄所の近く、というか区画内だと思うんですけどね。
大陸から運んで来た鉄鉱石を、地元筑豊で掘り出した石炭で溶かして製鉄する、
ここの地の利を思うと、この八幡という場所に出来るべくして出来た製鉄所という気がします。
しかも八幡という地名がまた思わせぶりじゃ〜ありませんか♪♪
八幡(やはた)って、字をみれば八幡(はちまん)さまと同じですよね。
みなさんのお近くにも八幡さま、もしかしたらあるんじゃないでしょうか?
関連するお社を含めると、全国にそれはもうかなりの数あるみたいです。
その大もとは、大分の宇佐にある宇佐八幡。
祀られてる八幡神は応神天皇(おうじんてんのう)だそうです。
その昔、おなかに子を宿しながら半島に攻め入って勝利したと伝えられる女傑、神功皇后(じんぐうこうごう)。このあたりの至る所に伝説を残していますが、そのおなかの中に宿ってた子こそ、ほかならぬこの応神天皇なんですよね。
行軍の途中の対馬で、皇后が八つの旗を祀ったそうなので、それが名前の由来になったのかも。
全国的には鎌倉の鶴岡八幡宮も有名です。
武家がこぞって八幡さまを信奉してきたのも、こんな勇ましい出自にあやかったのかなぁ・・・
あと、上のリンク先にさらりと書いてあるんですが、これ(↓)ってむっちゃ重要じゃないですか??
柳田國男は八幡神を鍛冶の神ではないかと考察している
鍛冶の神ってことは、鉄の神ってことでもありますよね?
そもそも鉄という素材は、古代史ではかなり大きなトピック。
歴史の順序としては、青銅器時代があって次に鉄の時代が来るわけですが、
鉄は加工が難しいハイテク製品で、青銅の剣は固い鉄剣に全然かなわない。
その意味で、鉄とその加工技術は武力そのものだったとも思います。
力の源でもある鉄・鍛冶技術への古代人の畏敬が、やがて武家の八幡信仰にも引き継がれていくのかな。
かつての八幡製鉄所で盛んに作られた鉄のうち、けっこうな割合が軍艦や戦車などの武器になったのだろうと思うと、八幡と鉄、八幡さまと武力の糸は、不思議なほど堅固に縒られたものに思えてきます。
そして巨大な製鉄技術そのものである製鉄所に、鉄と鍛冶の神サマとまったく同じ名前がついてるなんて、偶然とは思えないですね〜〜(^^;)
昔の八幡製鉄所は近代日本の守護神殿そのものだったんじゃないかな、ってふくらませ過ぎですかね?
コメント
>八幡神を鍛冶の神ではないかと考察している
面白いですね、鉄の神様と八幡…繋がりが感じられます(^^
ここ数カ月、毎週の様に北九州は通りすぎるばかりですが、
たまには寄ってみたいですね。
セッポンさん、ご訪問ありがとうございます(^^)
そうでしたね、セッポンさんは北九の方、よく通られるんですよね。
大きな街なのに、私もいつも通り過ぎるばかりです(^^;) これを機にいろいろ掘り起こして、開拓できるようになったら、って思ってます(^^)
こんばんは、あっとさん.
曇り空の下にもくもく.夏に撮られたのでしたら、さぞ暑かったのではないでしょうか?工業地帯、という感じですね.育ちが田舎なうえに、そういう辺りを写真やTV越し、でしか見たことないんです.ちょうど八幡縁起という小説を読み終えたばかりですが、それは鎌倉のほうのお話でして….古い時代の史実は、謎が多いですが、想像できるぶん、楽しいですよね♪
mariaさん、おはようございます(^^)
そうですね、北九州工業地帯、なんか社会で習ったような気も、、、埋め立て地のひと区画まるまる一社で占めてるようなところもあって、建物の近くまで行きにくいんですよね。道をよく知らないってこともあるんですけど。工場見学とかしてるのかなぁ、、、
mariaさんはよく本を読まれるんですね(^^) 私はこのごろは全然、、、たまには落ち着いて読書に耽りたいなぁ。
そうそう、想像するのが楽しいです。
学者さんじゃないので、もっぱら楽しみ優先です〜(^^)
レスありがとうございます.
と・とんでもないです>よく本を読む
現在の私は趣味読書、はもう通じないレベルです.本読んでないです.
今回たまたま、です;
八幡縁起は、各地方の八幡宮の起源の「名もなき神」のお話ですが、
山の話であり、鉄、の話は出てこないので、….上で本の名前を出したのは
見栄を張ったようなものです.恥ずかしいー.失礼いたしましたー;
いえいえ、私はホントに今一冊も読んでないんです! って威張ってどうするって感じですが(´⊆`*)ゞテヘヘ.
気になる本はたくさんあって、今も机の脇にあれこれ積んであるのですが、、、もともと読むのは好きな方なんですけどね。読める時間、十分にとれるようになりたいですね(^^;)
こんばんは!
ははぁ。いわれてみればたしかに、八幡様と製鉄にはなんらかの関係がありそうですよね・・・
鉄って機械だけでなく、武器もたくさん作られていたでしょうから、「ここで作った武器に、武の神様の力が宿りますように・・・」なんて思いを込めていたのかもしれませんし・・・
「八幡」という地名に込められた思いをさぐるのも楽しそうです(^^)♪
星華さん、おはようございます。
いつもありがとう〜♪
私もそんなシーンを思い浮かべました。
鉄といえば日本刀、これはもうそのまんまですよね。
魂込めて作られて、持つ方もそういうものとして持っていた。ご神体的な性格も帯びてると思います。
ただ冷たくて固い金属というイメージだけでは、昔の人の鉄のイメージに追いついていないのかも、、、と思いました。
すご〜い!あっちゃんのお話に引き込まれました〜٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
八幡、、、そう繋げるか〜!
なかなか興味深いお話です〜!
同じ福岡でも博多と北九州とでは随分イメージも地域性も違うんですね〜!
神奈川で言う横浜と川崎(京浜工業地帯)みたいな感じでしょうね〜。
名前とか地名も歴史が見えてまたなかなか興味深いですね♪
あはは〜、面白そうな方、楽しそうな方につないでいっちゃいますからね、素人はwww
なるほど、横浜と川崎ですか、うんうん、そんな感じかも知れませんね。他にも大きな町がありますよね。
福岡も、ほかに久留米とか大牟田とか、ちょっと雰囲気違うところあります。でもいずれの町も修羅なイメージが・・・(^^;)