守られた小さな祠:風早神社

      2015/12/30

風早神社(那珂川町)

風早神社(那珂川町)
旧blogで行ってみたいと書いていた風早神社、どうも行きにくい場所のようで、長らく躊躇してました。
ネットでは場所自体にも複数の情報があって、しかも奥まった場所らしい・・・。
たどり着けるかどうかもちょっと不安だったのですが、先日、好天に推されて出かけてみました。


民家の脇の小道を入って行くと、正面にこんもりと木々に覆われた丘。
その下にひっそりと鳥居がっ!

あった、ここ! これ!

一年半ごしの希望は、あまりにもあっけなく叶っちゃいました。

風早神社(那珂川町)

小さな祠があるだけだと聞いていましたが、古代の製鉄との関連を唱える人もあり、歴史のかけらみたいな場所でもあります。
*参考にさせていただいたblogさん→風早神社

こんもりした丘は大きく蛇行する那珂川に周囲の半分くらいを囲まれていて、もう半分は安徳台の西側にあたり、神社への道はまさにここだけ。
行きにくい&知られにくい、まさに隠れ宮という趣です。
状況的には、ドラクエに出てきそう(^^)

風早神社(那珂川町)

かんど〜〜〜
鳥居の前でしばらくぼんやりしちゃいましたよ。

風早神社(那珂川町)

が、それも束の間、鳥居をくぐるとかなり急峻な階段が。
日頃散歩くらいしか運動してないんでちょっとたじろぐ・・・てどんだけ運動不足なんだか(^^;)

しかも、鳥居をくぐったとたんにものすごい数の蚊が・・・
ほんとこれ尋常じゃない!
しかも一匹一匹がでかい!!

軽装で行ったわたしが愚かでした、ごめんなさい〜(汗)

風早神社(那珂川町)

真っ赤な手すりをたよりにようやく上まで上りきると、正面に祠が!

ついに出会えた風早神社!

木々に囲まれた急な丘のてっぺんにあるわずかな平地、
その真ん中だけに日が射しこんでいて、ちょっとドラマチックな光景でした。

風早神社(那珂川町)

写真を撮ろうとその日だまりに歩み入り、宮にカメラを向けたとたん・・・

ザワッ!!!

周囲360度の木々から、一斉にセミの鳴き声!
ものすごい量の音の圧力で、構えたカメラをおろして周囲をぐるりと見回します。

「おいおい、撮っちゃいけないの?」

・・・そんな感じ。

風早神社(那珂川町)

「失礼しますよ」

心の中でつぶやきながらカメラを向けさせていただきました。

風早神社(那珂川町)

言っときますけど、撮っている間も私の周囲にはあの巨大な蚊がわんさか。

神社で殺生しちゃいかんやろ、と思いつつふりはらっていると、鮮やかな赤い色がぽつりと指先に。

あー、そうね、ここは鉄の民の神様かも知れんのやったね。
赤い色に、鉄と血の関係を思い出しながら、手早くシャッターをきっていきました。

風早神社(那珂川町)

蚊にもセミにも歓迎されない様子なので、ほどほどで引き返すことに。
この宮に参るには、私はまだ未熟だったのかっ(TT)

風早神社(那珂川町)

見下ろすとほんと急勾配、ここだけが高くなっている感じです。

風早という地名、きっと隣接する那珂川に沿って北風が吹き抜ける場所なんでしょうね。
鉄を作るには強い風が必要らしく、なるほどと思わされます。
すぐとなりの安徳台からは、たたらの跡も見つかっているそうです。

風早神社(那珂川町)

古代の重要施設も、今は夏草の景色のなかにひっそりと守られています。

「どうもありがとうございました」

何に対してかわからないままにそう思って、再び鳥居をくぐりました。

追記(2015/12/13)

風早は「かざはい」と読むと、最近知りました。

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